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割り箸を使いたいけど、どんな材質の割り箸を使っていいかわからない方もいるのではないでしょうか。
材質を把握していないと適切な選定ができません。
本記事では、割り箸の種類と併せて、割り箸の歴史や割り箸の素材の種類について解説します。
割り箸の種類は以下のとおりです。
順番に解説します。
元禄箸は、現在の日本で最も一般的に使用されている割り箸の一種です。これらの箸は、特定の特徴を持っており、その名前は元禄時代に由来しています。元禄時代には、金の含有量が少ない元禄小判が流通しており、これにちなんで割り箸のデザインも変わりました。元禄箸は、四方の角(面)を切り落とし、割れ目にも溝をつけています。その結果、箸の先端部分の断面は八角形になっています。
元禄箸の厚みは通常4.00mmから4.80mmほどで、厚みがあるほど割れにくくなります。一般的な材質はアスペン、菩提樹(ぼだいじゅ)、モクレン材で、これらの材料は主に中国やベトナムから輸入されています。
天削箸は、割り箸の特別な形状の一種で、持ち手(天)側の角が斜めに削り落とされています。この斜めに削られたデザインは、木目を際立たせる効果があり、おもてなし用の箸として非常に人気があります。また、この形状には、鍋をつつく際に箸の上下を気にせずに使える利便性もあります。
通常、天削箸の先端部分は丸く加工されており、これはホテルや高級料亭などの高級な飲食店で使用されたり、家庭では特別な日や祝い事などの特別な場面で使われます。
天削箸の起源は大正時代にさかのぼり、奈良県吉野地方で考案されました。吉野地方では、特に杉の木を使用し、木の年輪が平行に揃った柾目の箸が美しいとされ、香りも素晴らしいと評価されています。このため、吉野地方産の杉を使用した天削箸は非常に人気があり、割り箸の最高級品とされています。
小判箸、または上小判箸とも呼ばれる箸は、その名前の通り、断面が小判型に見える特徴的な形状を持つ箸です。この形状から名付けられました。小判箸は、元禄箸とは異なり、割れ目に溝が存在しないことが特徴です。
昭和時代や平成初期には、うどん店、ラーメン店、喫茶店など、多くの飲食店で一般的に使用されていました。しかし、最近では以下の理由からあまり見かけなくなっています。
1. 原材料の変化: 小判箸の主要な原材料である松や白樺の木が、割り箸の材料として使用されることが少なくなりました。代わりに、海外からアスペン材を使用した安価な割り箸が普及しています。
2. 溝の不在による割れ方: 小判箸は元禄箸と異なり、割れ目に溝が存在しないため、割る際にどちらかの側に木が片寄ってしまうことがあります。これは縁起が良くないとされ、人々の間で避けられることがあります。
このような理由から、小判箸は以前ほど一般的ではなくなり、使用される機会が減少しています。
竹割箸は、竹を主要な原材料とした割り箸で、竹双生箸と竹天削箸が代表的な種類です。以下にそれぞれの特徴を詳しく説明します。
1,竹双生箸(たけふたなりばし)
竹双生箸は、持ち手側の頭部が一本の竹から続いている特徴的な形状を持っています。箸の先端に向かうにつれて丸く細くなり、使いやすさと持ちやすさを提供します。一般的なサイズは21cmまたは24cmで、竹を割って作られるため、竹の成長速度が速いことから供給も豊富です。また、竹は油を吸わず、強度があるため、多くの飲食店で好評です。
2. 竹天削箸(たけてんさくばし)
竹天削箸は、持ち手側が斜めに削られ、箸の途中まで割れ目に溝がある特徴的なデザインを持っています。先端の断面は半円に近いカットになっています。竹を原材料とし、一般的な長さは21cmまたは24cmです。竹天削箸は美しい見た目と使い勝手を兼ね備えており、竹の特性を生かしています。
竹割箸は竹の成長速度が速いため、割り箸の材料として供給が容易であり、その特性から多くの飲食店で愛用されています。また、竹を圧力乾燥させて作る炭化箸というバリエーションも登場しており、さらなる選択肢が広がっています。
祝箸は、その特徴的な形状から「両口箸」とも称され、両端が細く、中間が太くなっています。断面は全て丸い形状をしており、この形が俵を示すものとされ、縁起が良いとされています。祝箸には「神人共食(しんじんきょうしょく)」という意味が込められており、一方の端は神様が使う、もう一方は人が使うことを象徴しています。
割り箸の素材の種類は以下のとおりです。
順番に解説します。
ポプラ材を計画的に植林して収穫された材料を使用した、環境に優しい割り箸があります。これらの割り箸は手頃な価格で提供され、その中でも特に広く利用されているのが元禄箸です。元禄箸は、飲食店やお弁当などさまざまな場面で非常におすすめです。
この割り箸は、計画的な植林によってポプラ材を持続可能に供給しているため、環境に配慮されています。同時に、コスト効率の良さから多くの飲食店やお弁当屋さんなどが利用しやすい選択肢となっています。環境への配慮と経済的な利点を兼ね備えた元禄箸は、持続可能な選択肢を求める人々にとって魅力的なアイテムです。
この材質は、白く柔らかく、軽い特性を持っており、竹や他の材料と比較して非常に経済的な選択肢です。そのため、多くの飲食店やお弁当屋さんなどで幅広く利用されています。
シラカバ割り箸の特徴の一つは、アスペン材に比べてしっかりとした強度を持っており、割れにくい点です。そのため、特に飲食店やお弁当業界などの業務用途においておすすめできる選択肢となっています。
竹は急速に成長し、持続可能な資源として注目されているエコフレンドリーな素材です。その環境への優しさは、特に割り箸として利用する際に際立ちます。また、竹は油をはじく性質も持っており、これが揚げ物や鍋物などの料理において理想的な選択肢となります。食品の油との相性が良いため、料理の美味しさを保ちながら、環境に配慮できる素材と言えます。
割り箸の歴史は、中国や日本の伝統的な食文化に深く根ざしており、長い年月を経て現代の形に進化してきました。
起源:割り箸の起源は、紀元前の古代中国にまで遡るとされています。この時代には、簡易的な料理道具として使用されていたと考えられています。
普及:中国では、食事の際に長い箸を使用していたが、これが割り箸の原型となったとされています。
伝播:割り箸は、中国から日本へと伝わりました。日本では9世紀頃には一般的な食器として使用されるようになったとされています。
発展:日本では、割り箸が衛生的で便利な一回使い捨ての道具として重宝され、特に公共の場や祭事での使用が増えました。
大量生産:20世紀に入ると、割り箸は産業化し、機械による大量生産が始まりました。これにより、割り箸はより安価で広く普及するようになりました。
種類の多様化:竹や木材など、さまざまな素材が割り箸の製造に用いられるようになり、様々な種類の割り箸が生まれました。
環境への認識:近年、割り箸の生産と廃棄が環境に与える影響に対する認識が高まり、持続可能な素材やリサイクル可能な割り箸への関心が増えています。
文化的価値:割り箸は、アジアの食文化の重要な一部として、現代でも広く使用されています。また、伝統的な食文化を象徴するアイテムとしても価値が認められています。
割り箸の歴史は、単なる食器の進化を超えて、文化や環境に対する人々の考え方の変化をも反映しています。現代においては、その便利さとともに、環境に配慮した使い方が求められています。
今回は、割り箸の種類と併せて、割り箸の歴史や割り箸の素材の種類について解説しました。
割り箸の種類は以下のとおりです。
それぞれの特徴を把握してから使用しましょう。
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