箸にまつわるお約立ち情報や
お得な情報をお知らせします。
コンビニやスーパーでお弁当を買うとあたりまえについてくる割り箸。
あたりまえになっているからどんな歴史やいつからもらえるようになったのかわからないと思います。
今回はお弁当に付いている割り箸の種類や輸入先、歴史について解説します。
お弁当に付いている割り箸は「小判」という種類です。
小判は断面が長方形ではなく、小判型にみえることから付けられた呼び名です。元禄箸と違い割れ目に溝が無いことが特徴でしょう。昭和や平成時代の初期頃まではうどん店、ラーメン店、喫茶店など多くの飲食店が使っていましたが、最近はコンビニやスーパーで使われるようになりました。
ポリ完封箸は、ポリエチレンやOP素材のフィルムで1膳ずつ完全に包装された箸です。
この包装形態は、水を通さない性質を持つため、箸袋が多少濡れていても中の箸は濡れることがありません。また、中身が見えるので、爪楊枝を入れていても開ける際に手指を刺す心配が少なく、清潔で安心感のある包装方法と言えます。その上、フィルム素材は紙よりも安価なため、コストを抑えられます。
ただし、ポリ完封箸のデメリットもあります。まず、ポリエチレンやOP素材はプラスチックゴミとして処理する必要があるため、環境に対する影響が懸念されます。また、紙に比べて空気の通りが悪いため、保管状態が悪いと箸にカビが発生しやすいという点も注意が必要です。
以上のような特徴を持つポリ完封箸は、スーパーマーケットやコンビニエンスストア、持ち帰り弁当店などでよく使用されています。清潔さと安心感を提供する一方で、環境面や保管管理の面で注意が必要とされています。
紙完封箸は、1膳ずつ紙で完全に包装された箸のことであり、多くのスーパーマーケット、コンビニエンスストア、持ち帰り弁当店などで使用されています。
紙素材を使用しているため、環境への負荷が比較的少ないと言えます。
紙完封箸は、売上規模を拡大するためや自店のアピールの一環として、店名や住所、電話番号などの情報を印刷して、店舗情報を広く発信することが可能です。
紙完封箸は約10,000膳からオリジナルの完封箸を作ることができるため、大手チェーン店でなくても個々の店舗で製作が可能であり、実際に多くの飲食店でオリジナルの完封箸が使用されています。
一方、紙完封箸のデメリットとしては、大量生産を行った場合でもポリ完封箸よりわずかに高価になることや、紙が水などで濡れてしまうと中の箸まで濡れてしまう可能性がある点が挙げられます。
以上のような特徴を持つ紙完封箸は、環境への配慮や店舗情報の発信などの観点から、多くの飲食店で使用されています。ただし、水濡れに対する注意やコスト面での考慮が必要とされています。
割り箸の歴史は以下のとおりです。
割り箸の起源は、平安時代にまでさかのぼると言われています。この時代には、貴族や公家の間で箸の使用が広まりましたが、当初は木材を割ったものや竹を割ったものを使用していたとされています。
割り箸の使用は一般的に広がり、社会の庶民層でも使われるようになりました。この時代には、割り箸の先端に一部を削って滑らかに仕上げるなど、使いやすさを追求する改良が行われました。
割り箸の需要は増加し、商業的な生産が行われるようになりました。この時代には、大量生産に適した工具や機械が導入され、割り箸の生産効率が向上しました。
明治時代になると、割り箸の生産技術が発展し、大量生産が可能になりました。この時代には、工業的な生産方法や改良された設備が導入され、割り箸の普及が進みました。
現代では、割り箸は一般的な使い捨てアイテムとして広く利用されています。しかし、割り箸の大量消費による木材の枯渇や廃棄物の問題が指摘され、環境への配慮からリユーザブルな箸や環境にやさしい素材を使用した割り箸の利用が増えています。
現在、日本国内では年間200億膳もの割り箸が使用されていますが、驚くことにその97%は海外から輸入されたもの(ほとんどが中国製)です。
割り箸だけでなく、木材も輸入品に押され、日本の木材の自給率は2割まで低下しています。このため、林業は衰退し、山村の高齢化が進み、林業の継承者がいないために手入れが行き届かず、荒廃した森林も多く存在しています。
割り箸に限らず、間伐材を有効活用することは、資源を山に還元し、森林整備を促進することにつながります。
さらに、日本は京都議定書によって、温室効果ガス排出削減目標値の6割以上に相当する3.8%(約1,300万炭素トン)を森林による二酸化炭素の吸収によって達成する計画を採っています。
しかし、前述の理由などにより、健全な森林が不足しており、この目標の達成が危ぶまれています。間伐材の積極的な利用は、山村を活性化させ、森林整備を促進すると同時に、地球温暖化防止にも貢献するのです。
割り箸は使い捨てのイメージが強く、「もったいない」という印象を持たれることがあります。しかし、割り箸は本来、捨てられるはずの端材や残材、森林整備によって生じた間伐材を有効に活用するために考案された言わば「アイデア商品」です。
割り箸は日本の木材の消費量全体に占める割合は1%にも満たず、量的にはさほど多くありません。また、割り箸の使用サイクルが短いため、国産材を使用した国内産割り箸が普及すれば、日本の森林と山村を経済的に持続させることができるアイテムの一つとなる可能性があります。
コンビニエンスストアや外食チェーン店では、国産の建築材や間伐材を原料とする割り箸の調達に取り組む動きが始まっています。
デニーズは、森林資源の有効活用を考え、1997年から年間約4,000万膳の割り箸を使用しており、すべて吉野杉の建築材を利用しています。また、ナチュラルローソンでは2004年から、ミニストップでは2006年から同様の取り組みを開始しています。
これらの取り組みは、国産の割り箸を使用することで、森林の資源を活用し、森林の管理と整備を促進することを目指しています。これにより、山村の活性化や地域経済の発展に貢献するだけでなく、地球温暖化対策にも寄与することが期待されています。
日本では、これらの取り組みをさらに広げるために、コンビニエンスストアや外食チェーン店など、さまざまな業界で国産の建築材や間伐材を使用した割り箸の調達を推進する動きが進んでいます。これにより、日本の森林と山村の保全と発展を支援するだけでなく、持続可能な社会への転換に向けた一歩を踏み出せるでしょう。
割り箸の問題は、単なる使い捨て品としてのイメージを超えて、資源循環や持続可能な森林経営の観点からも注目されています。国産の割り箸の普及により、森林と山村の保護、地域経済の振興、そして地球温暖化の抑制といった多岐にわたる利益がもたらされることが期待されています。
参考記事:国産材割り箸(割箸・わりばし)
お弁当に割り箸がつくようになったのは、比較的新しい現象です。日本のお弁当文化自体は古くから存在していますが、割り箸が一般的に使用されるようになったのは、およそ20世紀初頭からです。
明確な始まりとしては、1923年(大正12年)の関東大震災後に東京で行われた復興祭りで、震災の被災地から避難してきた人々に対して、お弁当として提供された割り箸が配られたことが挙げられます。この時、割り箸が大量に使われたことが一般的な人々にも広まり、その後、お弁当に割り箸が添付されることが一般的になりました。
割り箸が普及するにつれて、需要が高まり、製造・販売が盛んになりました。現在では、コンビニエンスストアや弁当専門店などで提供されるお弁当には、ほとんどの場合、割り箸がついてきます。ただし、最近では環境への配慮や廃棄物の削減を目指して、エコな取り組みとして使い捨てのプラスチック割り箸の代わりに、リユーザブルな箸や木製の割り箸が採用されることも増えています。
お弁当に付いている割り箸は「小判」という種類です。
小判は断面が長方形ではなく、小判型にみえることから付けられた呼び名です。
過去にさまざまな歴史があり、今の形になりました。
神戸はしまんでは、素材やサイズ・形状など多数の割り箸を取り扱っています。
他にもたくさんの業務用資材を取り扱っているので「なかなか希望する商品が見つからない」とお悩みの方も、気軽にお問い合わせください。